筋筋膜統合調和療法: 2011年1月アーカイブ

名前:Fさん
年齢 : 57歳
性別 : 男性


【症状•状態】
1年程前から肩の痛みが激しくなって病院で治療を受けましたが一向に回復しませんでした。
肩は、水泳のクロールをする様に前に回すと痛みが激しく腕を上げることができません。そのために洋服の着脱も困難でした。
夜間の就寝時に痛みが強く、何度も目が覚めて肩を痛めてからは熟睡できていないそうです。


【施術治療内容】
肩周囲を調べてみると、三角筋、上腕二頭筋、大円筋、広背筋に硬縮と疼痛がみられ、肩鎖関節部に硬結と強い疼痛があります。
そして、Fさんの場合には、クロールができない、腕が持ち上がらないなど肩鎖関節の亜脱臼の特徴的な症状がみられます。

治療は肩関節周辺の三角筋、上腕二頭筋、大胸筋、大円筋等を緩めて肩鎖関節の亜脱臼を矯正すると痛みが緩和して腕が持ち上がるようになりました。

その後、肩の痛みは軽減して就寝時の痛みもなくなり、服が着られるようになったとFさんは大変喜んでいらっしゃいました。

【コメント】
肩に痛みが走って腕が上がらない、服の着脱に苦労する、というのが五十肩の特徴的な症状です。人によっては、2、3年したら自然に良くなったという方もおられますが、そうした方は、肩周囲の筋肉群が硬縮し慢性の首肩凝りなどがあるようです。

この五十肩は、特に50歳代の中年期になると起こりやすくなります。なぜ中年をすぎると肩関節に変化が生じるのでしょうか。若いときは、すべての筋肉のバランスがとれていろいろな動作ができますが、40歳をすぎると動作も大体きまった形になってきます。そのため、肩を動かしている三角筋や肩胛拳筋などの緊張度がしだいに高くなります。その緊張度が変わるのは、自分では気づかないうちに、体形、姿勢が変わってきているからです。
そのために脊椎に歪みが生じ、肩を支配している筋肉のバランスが崩れてきます。五十肩の方をみると姿勢が悪く前屈みになっているようです。

そして、肩鎖関節が軽い亜脱臼をしている場合が多くみられます。Fさんの場合にもこの肩鎖関節の亜脱臼が原因でした。
肩鎖関節の亜脱臼では、これを矯正すると劇的に症状が改善します。
しかし、それ以外の五十肩では、極度の筋膜や筋肉の硬縮や頸椎や胸椎の歪みを併発しているため、これらを緩めるまで数回に渡る施術が必要です。
最後には、頸椎や胸椎の歪みを矯正していくと五十肩の症状は軽くなっていきます。
その矯正をほどこさなければ、一年以上の期間、痛みをこらえ、自然治癒を待たなければなりません。

このアーカイブについて

このページには、2011年1月以降に書かれたブログ記事のうち筋筋膜統合調和療法カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは筋筋膜統合調和療法: 2010年7月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。