健康: 2009年5月アーカイブ
小麦色に焼けた肌は健康的な印象で、昔は、子供は太陽の下で元気に遊び回るのが良いとされていましたが、近年ではそれも古い考えになってきているようです。
毎日太陽紫外線を浴び続けることで、皮膚がんや白内障などの健康被害が発生するといわれるようになりました。
その紫外線対策について少し知っておきたいですね。
紫外線は環境破壊と関係があるようです。つまりオゾン量の減少によって紫外線量が増加してきています。
日本では1980年代と比べると、月により最大で6%程度紫外線量が増加しているとされています。しかし、1990年代中頃以降、日本上空のオゾン量は減少していないにも関わらず、紫外線量が増えていますが、その要因は空気がきれいになって、紫外線を遮断する微粒子が減ったからと考えられています。
そして、その紫外線増加は、人間だけでなく地球の生物全体に様々な影響を及ぼします。
例えば、動植物の発育を妨げる、植物プランクトンの生産量の減少、世界遺産や文化遺産の損傷、世界全体の穀物生産量の低下などです。
私達、人体の健康への影響は深刻です。
(1) 光老化(フォトエイジング)
皮膚の老化の90%は、紫外線によるものとされています。
特に顔や手の甲、腕の外側の皮膚は繰り返し浴びている紫外線によって遺伝子が異変したり、遺伝子の働きに異常が生じ、紫外線を浴びていない皮膚よりもシワやシミができやすく、さらに深刻なのは良性の腫瘍や皮膚がんができてきます。
(2) 目への影響
目の構造はカメラの構造に似ており、目の水晶体はレンズとしての働きと同時に、紫外線吸収フィルターの役割を持っています。水晶体タンパク質は紫外線を吸収すると酸化凝集して白内障を引き起こします。
しかし、UVカットの眼鏡で防止できます。
(3) 免疫力の低下
日焼けした皮膚では、免疫力が低下してしまいます。
皮膚には免疫力により皮膚にできたガン細胞を除こうとする働きがあります。しかし、紫外線があたることでその機構も一時的に機能しなくなるとされています。
特に、海水浴やプールで全身を焼いた後は身体の免疫反応が抑えられるので感染症にかかりやすくなってしまいます。
紫外線量が増加するこれからの季節では、美容的な問題を気にする女性だけでなく、子供や男性もUV対策が不可欠のようです。
1990年代から日本の社会でも問題視されるようになったシックハウス症候群はどうして多くなったのでしょうか?
◆シックハウス症候群の原因
シックハウス症候群は1980年代から多くなってきました。
大きな原因として省エネ政策等によるビルの換気量の減少、暖冷房の効率化等のための住宅の高気密化、新建材の大量消費で接着剤等の科学物質の大量使用があげられます。
◆原因物質
*ホルムアルデヒド
合板、壁紙、フローリング、家具等の接着剤に使用される。
*トルエン、キシレン、エチルベンゼン
塗料用溶剤や希釈剤、接着剤等に使用される。
*その他の原因物質
有機リン系薬剤、ピレスロイド系薬剤、ハウスダスト、ダニ、カビ、シロアリ駆除剤、
◆対策
*日常の換気に配慮し、室内でタバコを吸うことはできるだけ避ける。
*建材などに使われている化学物質の含有量を把握し、出来るだけ放散量の少ない材料を選ぶ。製品によっては化学物質の放散量が規格化されているため、製品安全シートから、含まれている化学物質の情報入手が可能。
*家具、カーテン、日用品などの発生源をチェックする。
*有害だと思われる、芳香剤、殺虫剤を使わない。
*衣類の防虫剤(パラジクロロベンゼン等)を使わない。
*目に見えるカビを市販の薬剤等で排除する。
*排気を外部に出すもの(FF式ストーブ等)など室内空気の汚染が少ない暖房器具を使用するようにする。
◆問題点
2003年に建築基準法の改正によりホルムアルデヒドを規制して以降、厚生労働省の室内濃度指針値を超えた新築住宅は急減しました。
これによりシックハウス患者は減るはずですが、専門医療機関にかかる患者はかえって増えている状況です。
シックハウス症候群は複合的な要因が、絡み合って引き起こされると考えられています。
ですから、建材や住環境だけに目を向けていては真の解決は難しいかもしれません。
現代社会では、室内の空気汚染だけではなく、食品、日常生活用品やストレスなどの心理的影響、大気汚染や水質汚染など多くのものが健康に悪影響を与えています。
住環境だけに目を向けるのではなく、広い視野で生活全体が病んでいる現状を捉える必要があるといわれています。
シックハウス症候群は単に具合が悪いだけと思ったり、体調は悪いけど原因がはっきりしないので我慢しているうちに症状が悪化してしまうこともあるようです。
見分けることはできないのでしょうか?
◆シックハウス症候群の特徴
①原因が単一ではなく複合要因の可能性大
原因は建材だけではなく、家具、日常生活用品、暖房器具等からの空気汚染、ダニ、カビ、ハウスダスト、タバコ等様々な要因が絡み合って発症すると考えられています。
新築の建物以外でも発症します。
②個人個人によって違いがあり、症状が様々
同じ環境で生活していても発症する人としない人がいます。
これは、原因となる化学物質等に対する反応が人によって違いがあるからと言われています。
症状も同様で同じ環境にある複数の人々が発症しても同じ症状とは限りません。
③本人にしか自覚出来ない症状が多い
本人はつらいのに病院で検査すると悪い所が見つからないので異常なしと診断されてしまうことも多いようです。
また、自律神経失調症や更年期障害等と間違えられてしまう場合もあります。
④原因の場所から離れると症状が和らぐ
他の病気と見分けるのに大事な特徴です。
原因の場所から離れると病状が和らいだり、出なくなったりします。
では次回をお楽しみに!
シックハウス症候群で苦しんでいる方は多いのですが、単に具合が悪いと思って気がつかない方も多いようです。
ではどんな症状が出るのでしょうか?
◆シックハウス症候群の主な症状
①目や鼻の粘膜、のどの粘膜がチクチクする。
②くちびるなどの粘膜が乾燥する。
③皮膚に紅斑(こうはん)、じんましん、しっしんがでる。
④疲れやすい。
⑤頭痛がしたり、気道の病気に感染しやすい。
⑥息がつまる感じや、気道がぜいぜい音を出す。
⑦いろいろな刺激に過敏に反応する。
⑧めまいや吐き気、嘔吐をくり返す。
◆錯覚されやすい病気
自律神経失調症 ―疲れやすい、手足の冷え、異常な発汗
精神障害 ― 不眠、不安、うつ症状
末梢神経障害 ― のどの痛み、乾き
消化器障害 ― 下痢、便秘、吐き気
眼科的障害 ― 結膜の症状
免疫障害 ― 皮膚炎、喘息
では次回をお楽しみに!
しばらく以前から自宅にいるだけで体調が悪くなるという訴えが増えてきました。
症状は頭痛やのどの痛み、倦怠感、眼の痛み、鼻炎、嘔吐 注意力や意欲の低下、寝付きが悪い、朝起きられない、気分のイライラ等様々です。
これらは日本ではシックハウス症候群と呼ばれ、1980年代から顕著になって来ました。
◆シックハウス症候群の歴史
1970年代のアメリカでは、当時オイルショックの影響から省エネルギー化が進み、オフイスビル内の換気量を大幅に減少させました。
すると、なぜかビルの中で働く人が体調不良を訴えるようになりました。
当時デンマークでも同様の症状が多発し、ビルの室内空気と健康障害の関連についての調査が行われました。
その報告結果に使われた言葉が「シックビル症候群」です。
日本とは少し言葉が違いますね。
そして、1980年代になると欧米等でますます同様の症状が増加しました。
そのため多くの調査や研究がなされるようになりました。
日本で「シックハウス症候群」という言葉が盛んに使われるようになったのは1990年代で社会でも問題視されるようになりました。
"ロハスな毎日"『わが家にいると具合が悪くなるのはどうして?』は今回より4回シリーズで掲載します。
次回をお楽しみに!
